北海道に来ると、なぜか財布の紐がゆるくなる。
海鮮も食べたいし、スイーツも気になるし、ラーメンだって何杯でもいけそうな気がしてくる。
普段なら「さすがに食べすぎだろ」とブレーキを踏むところでも、北海道にいるとその判断がどこか甘くなるんですよね。
今回もまさにそんな“北海道マジック”にやられました。
保安検査を抜けた後に訪れた、危険な空き時間
この日は新千歳空港から帰る日。
JALの保安検査を通過し、あとは搭乗時間を待つだけという状態でした。
本来なら、売店を軽くのぞくくらいで、あとはゲート付近で大人しく待つのが一番です。
ところが、この日は飛行機までかなり時間がありました。
空港で時間を持て余すと、つい歩き回ってしまうもの。
そして歩いていると、目に入ってしまうんです。北海道グルメが。
新千歳空港って、空港のくせに誘惑が強すぎるんですよね。
ラーメン、海鮮、スイーツ、お土産……何でもそろっていて、ちょっとしたグルメ施設みたいな充実ぶりです。
「もう保安検査も終わったし、あとは乗るだけ」
「少し時間あるし、フードコートでも見てみるか」
そんな軽い気持ちでフラフラと歩き出したのが、すべての始まりでした。
まったくお腹は空いていない。でも、北海道だから仕方ない
フードコートを眺めながら、心の中では一応こう思っていました。
「いや、さすがにもう食べなくていいだろ」
「今は別にお腹空いてないし」
本当にその通りだったんです。
むしろ空腹とは真逆で、すでにこの旅でいろいろ食べてきた後。普通に考えれば追加の一杯なんて必要ありません。
でも、そんな理性を簡単に崩してくるのが、旅先の空気と北海道という土地。
頭の中に浮かんだのは、例の魔法の言葉でした。
「せっかく北海道にいるしな」
もう負けです(笑)。
この言葉が出た時点で、食べないという選択肢は消えました。
北海道に来てまで、最後に何も食べずに帰るなんてもったいない。
そんな気持ちがどんどん膨らみ、気づけばラーメンを注文する流れになっていました。
最後に選んだのは、やっぱり味噌ラーメン

せっかく北海道で食べるなら、やっぱり味噌ラーメン。
普段の自分は、どちらかといえば豚骨ラーメン派です。
濃厚でパンチのある豚骨を好んで食べることが多いのですが、北海道に来ると不思議と味噌ラーメンが食べたくなります。
そしてどういうわけか、注文したのは味噌ラーメンの大盛り。
……いや、今思い返しても意味が分かりません。
お腹が空いていないのに、なぜ大盛りにしたのか。
たぶんその時の自分の中では、
「北海道で食べる最後のラーメンなんだから、どうせならしっかり楽しみたい」
みたいな理屈が成立していたんだと思います。
旅先の判断基準は、時々おかしくなります。
北海道らしい“あたたかさ”とは少し違う、都会的な空気感

北海道滞在中に感じていたのは、飲食店の接客が全体的に丁寧で温かいことでした。
もちろんお店によって違いはあるものの、どこか柔らかい雰囲気で接してくれるお店が多くて、旅先としての居心地の良さを感じていたんです。
その流れでこのお店に来たので、最初は少し印象が違いました。
こちらのお店は、良くも悪くもかなりテキパキした接客。
必要なやり取りをスパッと済ませる、都会的な雰囲気です。
ぶっきらぼうというほどではないけれど、北海道でここまで見てきた“やわらかい接客”とは少し違う。
どちらかというと、東京の駅ナカや空港にある飲食店っぽいテンポ感でした。
ただ、これはこれで空港らしいとも言えます。
時間に追われる人も多い場所ですし、スムーズに回していくことが大事なんでしょうね。
フードコートなのに、ちゃんとおいしい味噌ラーメン

そして、いよいよラーメンとご対面。
フードコートのラーメンって、正直そこまで大きな期待をしないこともあります。
「便利な場所で、サクッと食べられる代わりに、味はそこそこ」みたいなイメージを持ってしまうこともあるんですよね。
でも、この一杯はちゃんとしていました。
まず、スープの味噌のコクがしっかりしている。
濃厚さがありつつ、ただ重いだけではなく、味噌の旨みがきちんと立っています。
北海道らしい味噌ラーメンらしさをちゃんと感じられる味で、
「空港のフードコートだから」と少し甘く見ていた自分を訂正したくなりました。
もちろん、専門店で食べる一杯のような圧倒的なインパクトや、
「これを食べるためだけにまた来たい!」というほどの強烈な個性があるわけではありません。
でも、旅の最後に空港で食べる一杯としては十分すぎる満足度。
むしろこのシチュエーション込みで考えると、かなり良かったと思います。
“最後まで北海道を楽しんだ”という満足感

お腹は空いていなかったはずなのに、気づけば普通に食べ進めていました。
やっぱり味噌ラーメンって、北海道で食べると妙に魅力が増すんですよね。
旅の終わりが近づいていることもあって、「これで北海道グルメも食べ納めか」と思うと、一口一口がちょっと名残惜しくなります。
このラーメンは、人生を変えるほどの衝撃があったわけではありません。
「今まで食べた中で一番!」と叫びたくなるタイプでもない。
でも、旅の締めくくりとして味噌ラーメンを食べられたという満足感は、かなり大きかったです。
最後の最後まで北海道らしいものを楽しめた。
その事実だけで、今回の一杯には十分価値がありました。
北海道に来ると、毎回こうなる気がする
北海道って、本当に危険です。
海鮮丼を見れば食べたくなるし、ジンギスカンの匂いがすれば吸い寄せられるし、ソフトクリームだって別腹で入ってしまう。
そのうえ、締めにラーメンまで入ってくるんだから、財布にも胃袋にも優しくありません(笑)。
それでも、「北海道だから仕方ない」で済ませたくなる魅力がある。
今回もまさにそうでした。
飛行機に乗る直前までラーメンを食べてしまうあたり、自分でも相当北海道に弱いなと思います。
でも、旅先でちょっと財布の紐がゆるむことも、予定外にもう一杯食べてしまうことも、きっと旅の楽しさの一部なんですよね。
まとめ:空港での一杯も、立派な旅の思い出
新千歳空港で食べた味噌ラーメンは、
とびきりの感動がある一杯というより、旅の余韻をきれいに締めくくってくれるラーメンでした。
- お腹は空いていないのに、つい食べてしまう北海道マジック
- 新千歳空港のフードコートで気軽に味わえる味噌ラーメン
- フードコートとは思えない、しっかりした味噌のコク
- 北海道旅行の最後を飾る一杯としては十分な満足感
「北海道に来たら、最後まで北海道グルメを楽しみたい」
そんな人には、空港でのラーメンもかなりアリだと思います。
たぶん次に北海道へ行ったときも、また同じことをする気がします。
お腹は空いていない。
でも、せっかく北海道にいるんだから――。
そう言い訳しながら、また味噌ラーメンをすすっている未来が、かなりはっきり見えています(笑)
店舗情報
富川製麺所 新千歳空港店
0123-46-2866
北海道千歳市美々987-22 新千歳空港 国内線ターミナルビル 2F


